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オートロック解錠し玄関脇に「置き配」、アスクル

2022年6月6日 (月)

サービス・商品アスクルは6日、オートロック式集合住宅で各戸の玄関脇に届けた荷物を置く「置き場所指定配送」を、東京都世田谷区で同日始めたと発表した。自社が運営する一般消費者向けインターネット通販「LOHACO」(ロハコ)のサービスで、不動産管理技術の開発を手がけるライナフ(東京都文京区)が提供するエントランス用スマートロック「NinjaEntrance」(ニンジャ・エントランス)導入済の集合住宅が対象となる。

発表によると、ライナフの「NinjaEntrance」は、オートロックエントランスの鍵をデジタル化して遠隔で解錠できる仕組み。荷物を配達するドライバーは、一時的にオートロックエントランスを解錠することができる。

顧客が自宅の玄関横までの配送を希望するには、まずスマートフォンアプリで注文時に受取方法選択画面で「置き配・玄関横」を選択する。次に指定の配達日に、配達を担当するグループ会社「アスクルロジスト」のドライバーが、専用端末アプリと対象荷物を連携し、エントランスのオートロックを開錠する。顧客の玄関横に荷物を届けたドライバーは、写真つきメールで顧客に配達完了を連絡する。


▲(左)配達員が専用端末と荷物を連携し、エントランスのオートロックを解錠。(右)配達員が入館し、玄関横まで配達する(出所:アスクル)

アクスルは、まずは東京都23区内で総住戸数が多い世田谷区で、6日受注分から開始し、今後順次対象エリアを拡大していくとしている。

新型コロナウイルス禍で日用品をEC(電子商取引)で購入する人が増え、感染防止のための置き場所指定配送の利用も増えている。ただ、オートロック式集合住宅では共用の宅配ボックスへの配達にとどまり、宅配ボックスから自宅住戸に運ぶ手間があった。アスクルでは、このような顧客負担の解消策として、今回のサービスを始めた。