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自動鍵式集合住宅の玄関前置き配、セイノー系など

2022年8月1日 (月)

(イメージ)

サービス・商品デジタルコネクトプラットフォームの企画・設計・開発のビットキー(東京都中央区)は1日、セイノーホールディングス(HD)グループと協力して、オートロック付きマンションで玄関前置き配サービスを始めると発表した。

それによると、このサービスではビットキーの独自技術である電子制御ドア向けのスマートロック「bitlock GATE」(ビットロック・ゲート)と、セイノーグループの「LOCCO」(ロッコ、同区)が持つシェア宅配サービス「OCCO」(オッコ)をAPI連携という形で組み合わせる。

オッコはEC(電子商取引)サイトで商品を注文する際に「置き配」を選択できるサービスだ。ロッコはこれまでオッコを通じて戸建て住宅などへの置き配を行い、配達員の再配達率の低減に努めてきた。ただ、オートロック付きマンションでは、受取人が不在の場合、宅配ボックスに空きがなかったり、荷物が大きくて郵便受けに入らなかったりした場合、エントランスの開錠ができないと置き配ができなかった。この課題をビットキーとの協力で克服する。

ビットロック・ゲートは、配達員がオートロック付きマンションのエントランスを、暗号化通信を用いた高いセキュリティーレベルのもとで解錠・通行できる仕組みだ。この2つの組み合わせでは、次のような手順を踏む。まず、ビットロック・ゲートが導入されたマンションの入居者が、ロッコの「置き配サービスOCCO」を活用するECサイトで商品を注文する際に「置き配」を選択する。次に、商品配送時、配送スタッフが専用のスマートフォンアプリを使用して、共用部のオートロックの鍵を解錠する。そして、配達先の玄関前へ置き配を行う。

新サービスは東京23区の一部エリアで8月1日配達分から始める。両社は今後、ビットロック・ゲートやその他のビットキー製品と連携するマンションの集合玄関機が設置された物件を対象に、サービスを拡大する方針で、2024年には対象物件1万棟を目指す。さらに、新サービスに対応するECサイトの拡充に努めるほか、受取人の希望に応じて玄関内に荷物を届ける「ドアナカ配送」への展開も検討するという。