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三井物産とスターゼン、共同で物流拠点新設、食肉事業で業務提携

2010年10月4日 (月)

荷主三井物産とスターゼンは1日、食肉事業の生産・加工・製造・物流・販売分野でのバリューチェーン強化を目指し、業務提携を行うことで基本合意に達した。

 

スターゼンは国内畜産業界大手の食肉卸・加工業者で、産地から食卓までの一貫したネットワークを構築しており、自社生産規模の拡大や効率化、販売・物流網の強化による事業基盤の拡充を目指している。三井物産は食料・リテール本部での事業の一つとして、飼料原料の輸入・販売、また関係会社などを通じて配合飼料の製造・販売、鶏肉の加工・製造・販売、種豚の生産・販売などの飼料畜産分野での事業を展開。今後は既存事業の強化に加えて、食肉事業分野での機能強化が必要として、対応策を模索していた。

 

提携では主に豚肉事業分野で協業し、生産から販売までの一貫したバリューチェーンを構築する。具体的には、(1)養豚生産基盤の拡大による戦略的、安定的な調達網の強化(2)養豚農場の効率的運営(3)新ブランド豚の開発(4)スターゼン、三井物産、両社関係会社などの販売ネットワークの共有(5)食品メーカーとの連携(6)物流拠点の新設(7)スターゼン、三井物産、両社関係会社などの物流ネットワークの共有――など、多方面にわたる協業を展開する。

 

このほか、海外でも共同事業を展開する方向で一致しており、今後、両社で共同プロジェクトチームを立ち上げ、個々の具体策を策定し実施する。スターゼンは同日付で三井物産の鶏肉事業子会社「プライフーズ」の第三者割当増資を引き受けており、鶏肉でも連携を強化していく。