サービス・商品物流不動産関連サービスを手がけるイデアロジー(東京都新宿区)は17日、荷主や物流企業を対象に、物流施設を借りる際の諸々の作業や手続きをオンラインで簡単にできるようにするデジタルサービスの「ア・ソコ」の本格運用を始めたと発表した。施設の検索や資料請求、内覧調整、見積もり依頼、複数物件の詳細な比較分析、契約締結までがオンラインで可能となる。
発表によると、同サービスでは、物件検索から契約締結までのプロセスを6つの体系に整理してシステム化した。(1)物件検索(2)資料請求(3)比較分析(4)内覧調整(5)見積もり依頼(6)賃貸借契約——の6つだ。これにより、ユーザー企業と物流施設のオーナー企業の双方のコミュニケーションを促し、最適な物流施設を効率的に借りる、または貸すことができるという。会員登録から契約締結までの過程では、ユーザー、オーナーともに無料でサービスを利用できる。
サービス開発に際しては、国内の大型賃貸物流施設1100物件以上を地図上でデータベース化した。独自開発したAI(人工知能)が最適な物件提案を行う仕組みを構築しており、ユーザーは数クリックで各物件の詳細な比較分析レポートを手にできる。例えば、賃料や面積、立地・建物特性、ドレージ料金目安、周辺時給相場、作業・保管効率などの物流コストについての比較・分析を入手できる。
同社は、ことし1月から同サービスの試験的運用を始めており、その結果、ユーザー企業の契約締結までにかかる作業時間と工程が80%削減できたという。