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日鉄物流、JCR格付け「安定的」据え置き

2010年10月5日 (火)

ロジスティクス日本格付研究所(JCR)は5日、日鉄物流の信用格付けについて、長期優先債務格付「A+」、格付の見通し「安定的」、国内CP格付「J-1」として据え置いた。

 

売上高の約7割を新日鉄向けが占める同社の格付けを据え置いた理由として、JCRは「09/3期後半から10/3期前半にかけて新日鉄の鋼材出荷量が大きく落ち込んだために同社の業績も悪化していたが、10/3期後半以降は新日鉄の鋼材出荷量が回復し、同社の業績も改善している」「新日鉄の輸出比率上昇に伴い内航海運や国内陸上輸送の数量が伸び悩んでいるものの、両事業は下方弾力性の高い事業構造であり、また粗鋼生産量の増加によって構内物流や港湾荷役などの作業量が増加している」などと評価。

 

さらに、「徐々にではあるが近海物流や現地での陸上輸送など海外での事業が拡大しつつある。新日鉄はさらにグローバル成長戦略を推進していく方針であり、この中で同社がどのように物流の需要を捕捉していくか注目していく」としている。また、財務面でも「特段の懸念はない」とした。