環境・CSRトナミホールディングスは23日、伊藤忠エネクスと佐藤石油店が「リニューアブルディーゼル」(RD)の給油拠点を佐藤石油店の飛島トラックステーション(愛知県飛島村)に設置し、この給油拠点を活用してトナミ運輸が幹線輸送の実証利用を開始する、と発表した。
同日からRD給油拠点の最寄りである相模支店(神奈川県海老名市)と愛知県飛島村のRD給油拠点の最寄りとなる中京エリアの事業所間の運行ルートで、従来の軽油に代わる代替燃料としてRDを使用し、利用可能性を確かめる。
拠点間幹線輸送の大型車を用いた特別積み合わせ事業でRDを使用するのは国内業界で初めて。伊藤忠エネクスが国内のRD輸送、給油関連の一連のサプライチェーンを構築したことで実現した。
使用するRDは食品競合のない廃食油や動物油などを原料として製造され、ライフサイクルアセスメントベースでのGHG(温室効果ガス)排出量で石油由来軽油比90%削減を実現。RDは主に輸送用トラック・バスなどでの使用が期待され、いわゆる「ドロップイン」燃料として、既存の車両や給油関連施設をそのまま利用開始できる。