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ヤマ発G会社のEV搬送サービス、パナ工場に導入

2022年9月29日 (木)

▲eve autonomy(出所:ヤマハ発動機)

サービス・商品ヤマハ発動機は28日、グループ会社のeve autonomy(イヴオートノミー)のEV(電気自動車)による自動搬送サービス「イヴオート」がパナソニックの大泉地区コールドチェーン工場(群馬県大泉町)に試験導入されたと発表した。イヴオートの試験導入は6社、9台となった。屋外搬送に強い設計のランドカーと自動運転システムをベースに、多少の雨風や路面の凹凸といった環境でも安定した運航が可能な点が特徴。

同工場は、業務用冷蔵庫や冷凍・冷蔵ショーケース、飲料ディスペンサーなどの製造を手掛け、スーパーマーケットやレストランといった幅広い領域で製品が利用されている。工場内は複数の工程で建屋をまたいで部品を搬送しており、フォークリフトやトラックを有人運転する頻度が高い。試験導入により、フォークリフト搬送からイヴオートでけん引する搬送方法へと切り替える。省人化とともに、サイズが大きく重量がある冷凍・冷蔵ショーケース用パネルといった大型部品を搬送する際の安全面でのリスク低減を狙う。

ヤマハ発動機は、ことし2月に発表した新中期経営計画(2022-24年)に新規事業と成長事業を戦略事業領域と位置付けており、低速自動走行は新たな取り組みの一つ。特定条件下での自動運転技術を確立することで、モノ輸送の事業化と物流の省人化を目指す。