ロジスティクスCBcloud(CBクラウド、東京都千代田区)は20日、個人向け緊急・即日配送サービス「PickGo(ピックゴー)エクスプレス」アプリ版で、二輪車(バイク・自転車)による配送サービスを始める、と発表した。近距離配送である5キロ圏内の小物や緊急性の高い配送ニーズに応えるため、四輪車よりも機動性の高い二輪車によるサービスを追加し、軽貨物自動車のみで行っていたサービスを拡充する。
サービス対象は、東京都23区内で集荷先が5キロ圏内、5キロ以内の荷物。金額は税込み990円から。大きさは33センチ×25センチ×41センチ以内。温度帯は常温のみで、手配できるのは1台。
発表などによると、2016年に提供を開始した、荷主とドライバーをつなぐ配送プラットフォーム「PickGo」に登録する二輪車の配送パートナーは2万人以上(22年9月現在)で、登録者は年々右肩上がりという。PickGoエクスプレスは21年にリリース。配送依頼のうち近距離配送は全体の20%強を占め、配送するものは本やカギ、携帯電話、工具などの小型荷物が一定数を占めているという。
多様化する個人需要、価格と品質両面で特徴
緊急・即時の対応が求められる「エマージェンシーサービス」で、配達領域での代表格はバイク便だ。都内で近距離配送を依頼する場合、大手バイク便の基本料金は数千円程度が相場のようだが、会社によっては、悪天候や時間帯などによって、別途料金が加算されるケースもある。CBクラウドの新サービスは、そうした条件による料金加算をしない点も大きな特徴といえる。
都内23区限定かつ小型荷物など条件はあるものの、最安値を990円と設定。配達距離に応じて料金が決められたシンプルな価格体系は、困った場合に「すぐ利用したい」というユーザー心理に寄り添ったものだ。運行状況によって軽貨物を使用する場合も、料金は二輪車価格と同じ。また、混載せずチャーターのみで対応するため、迅速に届けるという緊急・即配に求められる本来のサービス品質にも支障はないといえる。
新サービスは「セミナーで使う配布資料を至急届けたい」「工事現場で足りない工具を持ってきてほしい」「病気の友人に食料を差し入れたい」など、さまざま利用シーンが想定される。同社は「万が一のトラブルなどがあった場合、24時間対応する専任スタッフがいるサポートセンターなどでサービスの質にもこだわる」(広報担当者)と価格と品質の両面を重視し、多様化する個人の配達ニーズを取り込む構えだ。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com