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ドラッグストア大手2社、青森の過疎地で共同配送

2022年10月25日 (火)

メディカルウエルシアホールディングス(HD)は25日、子会社のウエルシア薬局が、ツルハホールディングス(ツルハHD、札幌市東区)の子会社、ツルハと青森県下北エリアで商品の共同配送を始めたと発表した。

(イメージ)

輸送効率の向上とCO2排出量削減を図る試みで、経済産業省の2022年度「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業」に対応したもの。同エリアにあるウエルシアグループ6店舗、ツルハグループ5店舗を対象に、5か月間かけて実証と効果測定を進める。現状比で配送車両が25%、CO2排出量が13.6%いずれも削減を目指すとしている。

発表によると、両社の物流センターは青森市近郊に構え、これまで同エリアの店舗にそれぞれ配送してきた。しかし、両社ともに他の営業エリアと比べると店舗密度が低いため、荷物が少なく積載率の低さが課題だった。

人手不足や脱炭素化への対応も念頭に、都市部に比べて店舗数が少ない過疎地域では、共同配送による輸送効率化にメリットが大きいと判断したとみられる。こうした取り組みは、ドラッグストア業界で初めてという。実証結果を踏まえ、他の地域でも取り組みを拡大するか検討していく模様だ。

具体的には、まずウエルシアグループ店舗の荷物を積んだ車両がツルハの物流センターに立ち寄り、両社の店舗に配送する。ドライバーが荷積みから空かご車の回収・荷降ろしを担う。

運用面では情報連携の基盤として日立製作所が提供する配送情報シェアリングプラットフォームを活用。ドラッグストアでは近年、医薬品や化粧品に加えて、食品や日用品の品ぞろえが広がるなか、荷量や納品予定、配送トレースといったさまざまな物流情報をデジタル化し、クラウド上でシームレスに連携させることで、2社間で共同配送に必要な情報のみを共有する。

▲共同配送の運用スキーム(出所:ウエルシアホールディングス)

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LOGISTICS TODAY編集部
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