三菱倉庫がBYDのEV物流を受託、横浜に拠点開設

拠点・施設中国のEV（電気自動車）メーカー、BYDの日本法人BYD Auto Japan（ビーワイディー・オート・ジャパン、横浜市神奈川区）と三菱倉庫は12日、完成車や物品の物流に関する業務委託契約を締結したと発表した。契約に基づき、三菱倉庫はBYDが日本で展開する乗用車事業で、車両の入港から整備、国内輸送、アフターパーツの保管・全国配送まで、物流業務を一気通貫で受託する。

その一環として、両社は1月10日に、横浜港の大黒ふ頭に内外装や走行性能などの納車前点検を行うPDIセンターを開設した。日本国内での高品質かつ安定的なEVを供給するためという。

▲PDIセンターで納車前点検を行う様子（出所：BYD Auto Japan）

BYDジャパンは日本でのBYDの乗用車販売サービス専業会社。BYDジャパンが持つEVのラインアップと、三菱倉庫が有する自動車関連物流の拠点やノウハウを生かし、日本のユーザーのニーズに応える高品質で安定的なEVの供給体制を構築する。PDIセンターは、整備工場にモータープールを併設しており、内外装や車両の仕様や性能の検査、充電テストなど、納車前の品質管理を担う拠点となる。

中国・深圳に本社を構えるBYDは、2022年1月～11月の電気自動車販売台数が世界1位となるなど、グローバルに事業を展開中だ。BYDジャパンは2023年1月31日にEVのSUV（スポーツ用多目的車）を、23年中頃に小型EVを、年下半期にはEVセダンを販売する計画だ。

三菱倉庫は、自動車関連でパーツセンターやモータープールの運営、完成車の輸送など、さまざまなサービスをワンストップで提供しており、多くの顧客から物流業務を受託している。車載バッテリーの保管などに対応した物流サービスも強化している。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

LOGISTICS TODAY編集部
メール：support@logi-today.com