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独ルフトハンザCなど6社、地震被災地に救援物資

2023年2月20日 (月)

国際トルコ・シリア地震を受けてドイツの貨物航空会社Lufthansa Cargo(ルフトハンザ・カーゴ)は17日、同社を含む大手物流関連企業6社が救援連合を組み、被災地への救援物資の無償輸送を行うと発表した。今後数週間で1000トン以上を空輸するとし、企業や個人に支援物資の提供を呼び掛けている。個人からの支援物資は、ドイツ全土の宅配便取扱店で預かる。

発表によると、救援連合の6社は同社のほか、同じく貨物航空会社のSunExpress(サンエクスプレス、トルコ)、小包宅配企業のDPD(フランス)、物流センターを運営するFIEGE(フィージ、ドイツ)、物流サービス会社time:matters(タイム・マターズ、同)、通関サービス会社CB Customs Broker(CBカスタム・ブローカー、同)。救援物資空輸を「ドイツ・トルコ間の空の懸け橋」と称し、協力を求めている。

▲救援物資をボーイング777貨物機に積み込む様子(出所:Lufthansa Cargo)

計画では、ルフトハンザとトルコ航空の合弁会社であるサンエクスプレスが2月20日から毎週月曜日と火曜日のフランクフルト発アンタルヤ(トルコ南西部)行きの便を貨物専用にして救援物資を輸送する。それに先立ち、17日にルフトハンザ・カーゴのボーイング777貨物機2機が毛布や衛生用品、食料などの緊急物資を輸送する予定(17日時点)。アンタルヤではトルコの援助団体AFADと物流パートナー企業2社が協力し、物資を被災地に輸送する。

ドイツ国内では20日からDPDの7500の店舗で個人からの救援物資を受け取る。トルコの援助団体AFADが密接に連携して、被災地で緊急に必要とする物資の情報を救援連合に伝える。

現時点で提供を呼び掛けているのは、冬物衣類(未使用または新品同様)、寝袋、毛布、マフラー、紙おむつ、哺乳瓶、赤ちゃん用乳首、手袋、食品(観物やベビーフード)、衛生用品(石けんなど、液体は不可)、生理用ナプキン。救援連合では、他の企業には支援物資の現物提供や、支援金の拠出を呼び掛けている。

救援物資の無償輸送は、サンエクスプレスが起点となった。DPDやフィージの社内にはトルコ出身者や、親戚や友人がトルコやシリアにいる従業員が多いこともあって迅速に呼応し、数日で輸送作戦を立ち上げた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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