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中央回廊カスピ海ルート、実証輸送の公募開始

2026年3月10日 (火)

公募・入札国土交通省は10日、中央アジアとカスピ海を経由する「中央回廊カスピ海ルート」に関する実証輸送(春夏)の参加事業者の公募を開始すると発表した。国際情勢の不安定化によりサプライチェーンの混乱が続くなか、国際物流の多元化と強靱化を図る狙い。公募期間は3月11日から4月21日までで、日系荷主企業や物流事業者などを対象とする。

中央回廊は中国西部から中央アジア、カスピ海、南コーカサス、欧州へとつながる物流ルートで、従来の海上・航空輸送に対する代替輸送オプションとしての可能性が注目されている。国交省は2024年度にも秋冬期間に実証輸送を実施しており、今回の取り組みはその成果を発展させる継続プロジェクトとなる。

今回の実証輸送は26年3月から6月頃の開始を想定し、日本を発地または着地とし中央回廊カスピ海ルートを経由する輸送が対象となる。選定にあたっては、貨種や貨物量、輸送ルートなどの調整状況を踏まえた実現可能性に加え、ほかの荷主や物流事業者への展開可能性などを総合的に評価する。

検証項目は輸送コスト、リードタイム、輸送品質、通関手続き、トレーサビリティーなど。輸送品質については振動や温湿度などのデータ取得も想定しており、実際の物流運用における課題を把握する。実証輸送には調査協力費として1輸送あたり原則100万円を支給し、複数コンテナの場合は最大200万円まで支援する。

前回の実証では、カザフスタンのアクタウ港で強風の影響により貨物が22-41日間滞留するなど、インフラや気象条件による課題も浮き彫りになった。今回の検証ではこうした実務上のリスクも含め、中央回廊が海上輸送などの代替ルートとして機能し得るかを確認する。国交省は実証結果を官民コンソーシアムなどで共有し、国際物流のBCP(事業継続計画)強化につなげる考えだ。

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