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ヤマトが日ハムの新本拠地で物流サービス提供

2023年3月1日 (水)

▲エスコンフィールド北海道(出所:ヤマト運輸)

国内ヤマト運輸は1日、日本ハムグループでプロ野球関連興行などを行う「ファイターズ スポーツ&エンターテインメント」(北海道北広島市)と3月に開業する「北海道ボールパークFビレッジ」と「ES CON FIELD HOKKAIDO」(エスコンフィールド北海道)に最適な物流サービスを構築するためのパートナーシップ契約を締結したと発表した。

ヤマトグループの物流ネットワークや経営資源を生かし、Fビレッジ内の景観や来場客の導線に配慮した最適な物流を構築。新施設と街が一体化した持続可能な地域社会の実現に取り組む。

具体的には、テクノロジーの導入による新たな物流サービスを創出するため、環境に配慮した新たな運び方の検証などを実施。専用の物流スキーム構築と物流の一括管理を行うことにより、各施設やテナントの業務に合わせてカスタマイズした物流サービスを提供する。

さらに、来場客に一層快適な観光や観戦をサポートする物流サービスを手掛けるなど、Fビレッジの価値向上や地域に根差した物流サービスの提供を推進する。

新球場の成否をも左右する物流機能、ヤマトは北海道で新たな地域活性化の姿を示せるか

卓越したパフォーマンスで多くの観客を魅了する、スポーツやコンサートなどのイベント。大規模な集客によるさまざまな経済効果だけでなく、地域に新たな文化が根付くことによる活性化にも大きく貢献する。こうしたイベントの円滑な運営に欠かせない存在なのが、物流だ。

こうしたイベントでは、非常に多くのモノが動く。プロ野球であれば、選手をはじめとする球団関係者の使用する道具や備品、さらには観客向けの物販商品や飲食店の食材――。もはや数えきれないほどだ。それはコンサートなど他のイベントでも同様で、こうした物品の運び込みや撤去で頻繁に輸送トラックが出入りする。

いわば、こうした物流を担う事業者は、主催者とともにイベントを盛り上げるパートナーなのだ。これほどロジスティクスという機能の大切さを実感できる機会もないだろう。

ヤマト運輸とファイターズ スポーツ&エンターテイメントが、物流パートナーシップ契約を結んだ。プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新しい本拠地の開業とあって、地元では盛り上がりを見せているようだ。新型コロナウイルス禍によるイベント自粛の動きもようやく落ち着いてきたなかで、物流が貢献できることは何だろうか。

新球場における物流機能をヤマト運輸が担う背景には、各種テクノロジーを活用しながら新発想のイベント空間に適した物流サービスの提供実績を作り上げることで、より幅広いビジネス開発力を高める狙いもある。さらには、地域の発展を促す物流サービスのあり方を提示できるビジネスの創出ノウハウを養う好機と捉える思惑もあるのだろう。

北海道日本ハムファイターズの開幕戦は3月30日に予定されている。球団の新たな歴史は、それを支える物流がしっかりと機能することで、さらに輝きを増すはずだ。(編集部・清水直樹)

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LOGISTICS TODAY編集部
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