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物流施設需要に製造業の在庫積み増し影響、CBRE

2023年3月8日 (水)

(イメージ)

調査・データシービーアールイー(CBRE)が8日公表した特別レポート「製造業の在庫増加:物流施設需要を牽引するもう一つの要因」によると、2022年10〜12月期の日本国内の製造業における在庫量はプラスを記録し、21年4〜6月期から7四半期連続プラスとなった。特に「原材料・貯蔵品」の在庫は、新型コロナウイルス禍前の19年10〜12月期と比べ54%増加。中でも自動車を含む機械・機器製造業の在庫伸び率が顕著となっているという。

同レポートによると、中部と福岡の両圏について、21〜22年に完成した物件が取り扱う荷物に占める「電子・機械部品」の割合が、以前に完成した物件と比べて高い。同社は「機械・機器製造関連の在庫の積み増しが物流施設需要の拡大にも貢献し始めている」との見方を示している。

財務省の法人企業統計調査によると、日本の製造業の在庫は22年10〜12月期に全体で63兆円となり、前年同期から20%伸びている。背景にあるのは、製造業界で在庫を持たない「ジャストインタイム」から、万一に備えて在庫を積み増す「ジャストインケース」への転換がある。有事などに備えて基幹部品をストックする傾向が見られるためだ。

コロナ禍でのサプライチェーンの混乱は落ち着きを取り戻しつつあるが、世界情勢の先行きに不透明感があることから、今後も同様のトレンドが続くとみている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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