ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

帝国データバンク調べ

製造業の景況感7か月連続プラス、貨物運送も連動

2021年1月8日 (金)

調査・データ帝国データバンクが8日に発表した景気動向調査(2020年12月16日~21年1月5日、有効回答1万1479社)によると、全国・全業種の12月の景気DIが前月比0.4ポイント減の35.0となり、7か月ぶりに悪化した一方、製造業の景気DIは33.9(0.6P増)で7か月連続のプラスとなった。

(出所:帝国データバンク)

「運輸・倉庫」の景況感は、旅行代理店やバス・タクシーといった旅客運送業の景況感が悪化した影響で、6か月ぶりのマイナス(1.0P減)となる31.5だったが、貨物運送は製造業関連の荷動きが活発になり、製造業に連動して持ち直しの動きとなっている。

回答を得られた「運輸・倉庫」の会社からは「11月以降、ブラックフライデーや年末向け商品などの荷物取扱量が大きく増加した結果、業績が良くなりつつある」(一般貨物自動車運送)、「新型コロナウイルスの影響、および中国の景況感次第であり、不透明感は拭えないが、若干良くなるとみている」(港湾運送)と前向きな意見が聞かれた一方、アジアを中心とする海上コンテナ不足や軽油価格の高騰を懸念する声も聞かれたという。

製造業は、輸送用機械・器具製造(3.8P増)、機械製造(1.8P増)、化学品製造(1.6P増)などを中心にサプライチェーン全体で持ち直しの動きがみられる一方、飲食料品・飼料製造(3.5P減)や繊維・繊維製品・服飾品小売(0.7P減)は回復傾向が一服し、マイナスに転じた。