ヨーカ堂ネットスーパー、マンション置き配を開始

荷主デジタル不動産管理ソリューションを展開するライナフ（東京都文京区）は14日、自社の「スマート置き配」サービスを、大手スーパーのイトーヨーカ堂（同千代田区）が運営する「イトーヨーカドーネットスーパー」で提供すると発表した。まずは首都圏で開始する予定だ。

▲スマート置き配の仕組み（クリックで拡大、出所：ライナフ）

スマート置き配は、オートロック付きマンションでスマートロック「NinjaEntrance」（ニンジャエントランス）を用いて共用エントランスの鍵をデジタル化し、受け取り側があらかじめ指定した場所に配達員が荷物を届けるサービスだ。宅配ボックス不足の解消による再配達の削減や、宅配ボックスへの誤配や無理な詰め込み、空の状態での使用といったトラブルの削減を目的に開発された。配送パートナーごとに認証された配達員のみが入館できる仕組みで、解錠履歴はすべて記録される。マンションのオーナーや管理組合、管理会社の初期費用や月額費用、工事費用などは無料。

両社は2022年の夏に共用エントランスの解錠を検証。その結果を受けて、ことし3月1日に提携を行った。大手スーパーのイトーヨーカドーでも、近年、ネットスーパーサービスの需要が拡大し、食配のニーズはさらに強まっている。これまではオートロックマンションでの置き配はできなかったが、スマート置き配の導入で、利用者が希望した曜日・時間に置き配を行えるようになった。再配達を減らすことで、トラックドライバーの負担軽減やトラックからのCO2排出の削減も目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部
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