ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日野の前期は1176億円の赤字、今期は黒字予想

2023年4月27日 (木)

(イメージ)

財務・人事日野自動車が26日に発表した2023年3月期連結決算は、最終損益が1176億6400万円の赤字だった。国内のエンジン認証不正問題による特別損失の計上などもあり、赤字幅が前期の847億円を上回った形だ。売上高は前期比3.3%増の1兆5073億円、営業利益は48.5%減の174億600万円、経常利益は58.4%減の157億8700万円。

国内トラックはエンジン認証不正問題による出荷停止と、世界的な半導体不足などが影響し、大中型、小型トラックの総需要は減少。観光需要の落ち込みによるバスの不振も重なり、国内のトラック・バス販売台数は前期比34.2%減となった。海外のトラック・バス市場がASEANを中心に回復基調にあることから、海外連結の販売台数は増加した。日野ブランドのトラック・バスの総販売台数は4%減、トヨタ向け車両はSUV、小型トラックともに減少して9.8%減だった。

以上により増収を確保したものの、国内売上台数の減少に伴う車種構成差の悪化や材料市況の高騰により減益となり、国内認証関連で特損として907億9000万円、法人税など186億1900万円を計上したことで、最終損益は前期比329億3200万円の減益となった。これを受け、今期配当は無配としている。

次期業績予想は国内、海外のトラック・バスの販売台数、トヨタ向け車両台数の回復により、売上高が12.8%増の1兆7000億円、営業利益が14.9%増の200億円、経常利益が5.0%減の150億円、最終利益は100億円と予想した。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com