ロジスティクスインランドコンテナデポ運営などコンテナ事業を手がける吉田運送(茨城県坂東市)は10日、海上コンテナ用トレーラーに載せることで陸送用のウイング車として活用できる機能性荷台「スイッチボディ」を導入し、坂東市のインランドデポで運用を開始したと発表した。海上コンテナ用車両を活用した陸送の兼業による人手不足の解消、船舶への乗り込みを可能とすることによるモーダルシフトの推進に寄与する取り組みだ。
スイッチボディは、一般の陸送トラックに使われるウイング開閉できる機能性コンテナのことで、荷台の側面が開くことから積み込みや荷下ろしにおける効率性が高い。海上コンテナは側面の開閉ができないため、コンテナをスイッチボディにすることで積み下ろしの効率が増し、一般的な陸上輸送に適した車両へと転用できる。これにより、海上コンテナ用のセミトレーラーなどを有する運送業者が陸送との兼業が可能となり、総輸送力の底上げやドライバー不足の解消につながる。
スイッチボディは陸送だけでなく、海上輸送も活用したモーダルシフトを推進する。陸送でスイッチボディを積んだまま船舶に乗り込み、目的地近隣で再度陸送に切り替えることが可能となる。輸送モードの選択肢が広がることで、全体の輸送効率向上や、CO2排出量削減にもつながる。
吉田運送は従来、インランドデポを運営するなどして「場所」での輸送効率向上を図ってきたが、今回は新機軸として「車両」を対象とした効率化を試行。同社は「今後もコンテナのさらなる高度活用の可能性を追求する」としている。
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