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DIC、包装フィルムを梱包用バンドなどに再利用

2023年6月6日 (火)

▲DPI社の仮設資材(出所:DIC)

環境・CSRDIC(東京都中央区)は6日、廃材の食品や日用品などの軟包装フィルムを対象に印刷インキ除去技術を使って再生した材料が、大日製罐(東京都千代田区)の梱包用バンドと、DICプラスチック(DPI、埼玉県さいたま市)の仮設資材に採用されたと発表した。両製品は6月上旬から販売する。

従来の廃棄軟包装フィルムのリサイクルでは、フィルムに印刷インキが残るため暗色系合成樹脂にしか再生できず、再資源化の用途が限定されていた。新しいインキ除去技術では、再生樹脂の着色の問題を解決し、カラフルな着色も可能になった。そのため、視認性を重視する看板やバリケードなどの仮設資材の原料として、従来の色相に近い色合いの再現ができるという。

今回、DICが脱インキ、はく離、原料化の工程で、DPIと大日製罐は成形加工・再利用の工程で、独自の技術を生かしプロセスを最適化したことで、商品の開発につながった。

DICは日本有数の精密化学製品メーカー。包装材料やテレビ、PCなどのディスプレイの表示材料、デジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供する。

同社は2021年5月から、廃棄軟包装フィルムのリサイクル事業の拡大を目的に、大手製パンメーカーと協業を開始。ブランドオーナーや加工メーカーから回収した廃棄軟包装フィルムを対象に脱インキ技術を使って、プラスチック樹脂の混色を防ぎ、新たな用途に再生する取り組みを展開している。

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