処方薬配送網を活用、ソクヤクがデリバリー開始

2023年6月14日 (水)

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▲SOKUYAKUのECトップ画面（出所：ジェイフロンティア）

メディカルオンライン診療や服薬指導、処方薬配送のプラットフォーム「SOKUYAKU」（ソクヤク）を運営するジェイフロンティア（東京都渋谷区）は14日、ソクヤクの処方薬配送ネットワークを活用し、薬局・ドラッグストアに特化したデリバリーサービスを開始すると発表した。医療機関や薬局は、店舗で取り扱う医薬品や日用品、食品のデリバリーサービスを、1店舗単位から始められる。まずは、札幌市の「ツルハドラッグ本町店」で同日から運用する。

強みとしては、従来から行ってきた処方薬配送で培ったネットワークを活用することで、より手ごろな配送料でサービス提供できる。通常、医薬品や日用品などは種類が多いため欲しい商品を探しにくいが、主要な商品の画像や情報がアプリに登録されるなど、薬局・ドラッグストアに特化した設計としている。ソクヤクは調剤薬局や調剤薬局併設型ドラッグストアを中心に導入されているが、デリバリーサービスについてはすべての薬局・ドラッグストアで利用可能としている。

一部の薬局・ドラッグストアではフードデリバリー業者と提携したデリバリーサービスを実施しているが、フードデリバリーは注文受付後すぐの配送を前提とするため配送料が高く、迅速な梱包が求められるなど営業する店舗側の負担が大きかった。ソクヤクのデリバリーサービスは最短で即日配送としているが、商品のピッキングと梱包が完了してから配送処理を行うため、営業中の店舗が注文後の即時対応に追われることがないのが特徴だ。

ソクヤクは医療機関や薬局を対象としたプラットフォームのため、今回のデリバリーサービスも店舗側の事情を考慮した、ゆとりを持った配送サービスとして打ち出している。料金システムも注文ごとの従量課金制を取っており、基本利用料はかからない。

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