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孤立世帯にドローンが救援物資輸送、大分県で

2023年7月19日 (水)

(出所:大分県)

国内大分県は18日、九州地方を襲った激しい雨が原因で孤立した由布市の世帯に、同県ドローン協議会などと協力してドローンによる救援物資配送を行ったと発表した。同県によると、県内事業者のみでの救援物資の配送、発災直後に対応した事例は国内初という。

同県によると、6月30日からの大雨で由布市湯布院町川西地区で大規模な地すべりが起こり、孤立世帯が発生。物資配送は大雨が降り始めた翌日の7月1日に、県と県ドローン協議会でことし3月に締結された「災害時のドローンによる緊急被災状況調査に関する協定」に基づき実施された。

(出所:大分県)

佐藤鉄工(由布市)が実施した緊急被災状況調査に従い、ドローンメーカーciRobotics (シーアイロボティクス、大分市)の機体を使って、ドローン運航事業者のノーベル(大分県日田市)が物資を届けた。孤立世帯がある斜面の上からドローンで物資を配送。孤立世帯にたどり着くには草木が生い茂る道を開拓しなければならないため、消防本部でも2時間かかるところを大幅に短縮した。

当日は雨で防災ヘリが出動できないなか、ドローンによる緊急被災状況調査により、上空からの映像を由布市や同市消防本部、同県警察本部など関係機関に共有。映像はその後の災害対策の検討に活用されたほか、マスコミを通じて被害状況を知らせ、県民の早期避難を促した。救援物資として食料品のほか、通信状況が悪かったことから無線電話、衛星電話を被災者に届け、連絡手段の確保につなげた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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