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商品コードなしでAI在庫管理、そごう・西武

2023年8月8日 (火)

▲西武池袋本店の「諸国銘菓」「諸国名産」(出所:Ridgelinez)

荷主富士通グループでDX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティングのRidgelinez(リッジラインズ、千代田区)は7日、そごう・西武(東京都豊島区)と提携し、バーコードやRFIDを使用しない、画像認識AI(人工知能)を活用したEC(電子商取引)サイト在庫の一元管理を28日から開始すると発表した。AIによる単品在庫管理システムを百貨店に取り入れるのは国内初。まずは2店舗で導入し、全店展開を目指す。

在庫管理システムを導入するのは、西武池袋本店の「諸国銘菓」「諸国名産」と、そごう大宮店の諸国銘菓。画像認識AIを組み込んだ在庫管理アプリを活用することで、バーコードなしでの商品在庫の単品管理を可能にする。諸国銘菓や名産売場では従来、メーカーや商品が多岐にわたる関係で商品識別コードでの管理が完全ではなく、発注や在庫の管理を紙台帳で行っており、発注の不安定さやECと連動できないことから商品の販売機会損失につながることを課題としていた。

▲在庫管理アプリ画面

両者は課題解決のため、在庫管理システムの実証実験を2022年1月から開始。実証では発注、検品、納品作業時間の33%を削減するとともに、ダッシュボード機能で可視化された情報により過剰発注を発見し、発注調整することに成功した。画像認識AIの検知率は、実証を重ねて99%まで引き上げたとしている。

今後は対象の売り場を拡張して在庫情報のデジタル化を進め、その情報を基にしたAIでの需要予測や発注の自動化も計画する。また、在庫情報をECサイトと連携させ、サイトの商品拡充を図る。

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LOGISTICS TODAY編集部
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