佐川急便、宅配サービス拡充へスマートフォン2.4万台導入

ロジスティクス佐川急便は21日から、セールスドライバーが集配業務で使用している現行端末を刷新し、バーコードスキャナ付きスマートフォンを全国で2万4000台導入する。

新端末は、顧客が同社の送り状発行システム「e飛伝シリーズ」やWebサービスの画面から、集荷時間や配達時間などの問い合わせ内容を入力して送信すると、同社サーバーを経由して担当ドライバーの端末にメールが配信。ドライバーはメール受信後、定型文から返答内容を選択し、顧客へ返信することができる。

このほか、汎用性があるためアプリケーションのバージョンアップなどに柔軟に対応でき、グループ内でプライベートクラウド化された社内システムとの連携を強化。これまでのドライバーの携帯端末台数を4台から2台に半減でき、小型軽量化・タッチパネル化された新型携帯端末により、ドライバー業務の簡素化・負荷軽減にもつながる。

また、小規模店舗を拡充するため、21日から新配達店コードの導入、送り状デザインの刷新を行う。新配達店コードの導入では、従来2-4ケタで運用していた同社独自の配達店コードを最大7ケタに細分化し、小規模店舗の拡充に合わせて柔軟に対応していく。

送り状デザインの刷新により、今後は郵便番号の記載が必須となるが、新型携帯端末では記載された郵便番号から容易に7ケタの配達店コードを検索することができるなど、ドライバー業務の負荷軽減にもつながる。