長距離輸送の4割で共同配送可能、ハコブが分析

調査・データHacobu（ハコブ、東京都港区）は12日、同社のトラック予約受付サービス「MOVO Berth」（ムーボ・バース）に蓄積された物流ビッグデータを活用して共同配送の実現可能性を分析し、その結果をまとめた。それによると、ある1日を対象とした長距離輸送の分析で、ムーボ・バースが取得できる1都3県から大阪への全運行のうち、41.3％で共同配送が実現可能なことがわかった。

今回取り組んだ分析では、1都3県から大阪への長距離輸送を対象に焦点を当てた分析で、1日のムーボ・バースで取得される全運行のうち41.3％で共同配送が実現可能なこと、近隣からの共同納品を対象とした分析でも、同一方面から少量の似た品目の納品がみられたことから、共同配送の検討余地があることが明らかになった。1日のムーボ・バースの運行データから、出発地と到着地が同じ市区町村であることと、到着時間が同じ時間帯であることを条件としたデータを抽出し、「共同配送の可能性がある運行データ」と定義付けた。

（出所：Hacobu）

今後は荷物の種類や積載量、車両のサイズなどの情報を考慮に入れ、より実現可能性の高い共同配送の機会を詳細に検討する。

さらに、1都3県内でムーボ・バースの利用実績の多い地域を対象に、共同納品の実現可能性も検証。千葉県船橋市内の物流団地を対象に、出発地、納品時間帯、車両のサイズ、荷物の種類、数量などのデータが収集され、共同納品の可能性に関する分析が実施された。この結果、特定の1日で、国道16号沿いを出発地とし、小型トラックで似た品目を同時刻に納品している実績があることが判明するなど、共同納品の実現可能性も明らかになった。

（出所：Hacobu）

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LOGISTICS TODAY編集部
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