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10月から新安衛則施行、再度安全第一意識付けを

2023年9月29日 (金)

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環境・CSR10月1日より、一部改正された労働安全衛生規則(安衛則)の適用が始まる。

改正された規則では「昇降設備の設置及び安全帽の着用義務化となる対象車両が最大積載量2トン以上に拡大されること」となる。

これまで、最大積載量5トン以上を対象としていた対象車両の範囲を、大きく広げてルールが適用されることとなるので注意が必要だ。昇降設備を設置しなかった事業者、対象車両で昇降設備を使用しなかった労働者、さらには保護帽(ヘルメット)の着用義務を守らなかった場合は、事業者(企業)と労働者の両方が罰則の対象となる。改めて、ドライバーへの意識付けも確認しておきたい。

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また、2024年2月1日からは、「テールゲートリフター特別教育の義務化」も施行され、テールゲートリフター操作者は、24年1月31日までに特別教育受講の要件を満たしておくことが必要であり、こちらも早めの確認、準備を進めておかねばならない。

厚生労働省の調べでは、トラックの労働災害は荷役作業中に発生したものが70%に及び、中でも「荷台への昇降時の転落」が全体の40%と、重大事故につながる最も大きな原因となっている。人手不足、作業効率化によって、「安全第一」が後回しにならないよう、運送事業関係者には新しいルールの意義を認識し、規則遵守に努めていただきたい。