川崎汽船、ばら積み船の荷役時間自動算出を開発

ロジスティクス川崎汽船は23日、AI（人工知能）関連事業を手がけるシナモン（東京都港区）が開発した「AI-OCR技術」を活用し、ドライバルク船の積み上げ荷役作業記録書から必要情報を抽出して滞船料と早出料を自動計算し、同船停泊時間の計算書を自動作成するシステム「CHRONUS」（クロノス）を開発したと発表した。

クロノスは異なる書式の積み上げ荷役作業記録書に記載された情報を読み取り、船舶の到着から荷役作業の開始と完了、船舶の出航までの時系列の荷役作業記録を認識。予め取り込んだ貨物輸送契約の条件に基づいて滞船料と早出料を自動計算し、同船停泊時間の計算書を作成する。

従来の同船停泊時間の計算書作成では、多くの時間と工数を要するだけでなく、業務担当者の実務経験スキルに左右され、作成過程での計算ミスも発生していた。自動計算システムの導入により、個々の経験値に依存しない業務フローの標準化と業務プロセスの効率化を実現する。

▲「CHRONUS」導入後の業務効率化イメージ（クリックで拡大、出所：川崎汽船）

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LOGISTICS TODAY編集部
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