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福山通運、浪速運送と幹線輸送・店舗配送で協力

2023年11月8日 (水)

ロジスティクス福山通運は8日、アパレル業界にネットワークを持ち、ハンガー配送に強みのある浪速運送(大阪市西区)と業務提携を締結したと発表した。

両社は店舗への共同配送や幹線輸送の共同運行で連携を強化し、積載効率の向上をはじめとする環境負荷の低減に取り組む。また、物流拠点を共同利用するなどし、ドライバーの長時間運行を削減するとともに、効率的な物流サービスを提供する。

店舗への共同配送については、従来は郊外の別々の福通拠点から、福通と浪速運送が同じアパレル店舗に別便で配送を行っていたところを、配送拠点を集約して店舗ごとの輸送回数を減らす。ハンガー納品を浪速運送のハンガー車両だけでなく、福通の車両でも6輪カートなどを活用し、小ロットのハンガー納品を実施する。

▲共同配送スキーム(クリックで拡大、出所:福山通運)

共同輸送の取り組みでは、浪速運送と福通の関東・関西間の輸送で実施。浪速運送は従来、関東向けの輸送に対して関西向けが1.5倍と多く、一方通行の泊まり運行を行っていた。一方で福通では、逆に関西向けに対して関東向けが1.5倍多く、豊橋支店を中継地点としたドライバーの乗り換えによる中継輸送を実施していた。

両社の共同輸送により、関東向けと関西向けの不均衡を解消するとともに、車両の相互利用で連携することで、福通の中継輸送スキームを共同で行うことが可能となった。これにより、従来の浪速運送の泊まり運行が日帰り運行となるなど、ドライバーの時間外労働規制にも対応する。

▲共同輸送スキーム(クリックで拡大)

浪速運送は1968年に国内で初めてハンガー車を採用するなどアパレル物流に強みを持つ。両社は今回の連携を機に、人事交流を通じて人材の育成にも共同で取り組み、事業基盤の強化を図る。

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LOGISTICS TODAY編集部
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