NXHD、米企業と提携しマイナス150度医薬品輸送

メディカルNIPPON EXPRESSホールディングス（NXHD）は27日、医薬品業界向けに細胞原料や再生医療製品など、マイナス150度以下の極低温輸送サービスを提供するため、米国の医薬品専門輸送事業者であるCryoport（クライオポート）のグループ会社Cryoport Systems（クライオポートシステム）と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。

▲ドライシッパー（出所：NXHD）

同提携によりNXHDは、液体窒素を使用した専用容器「ドライシッパー」よりマイナス150度以下の10日間保持や、さらに輸送時のダメージリスクを考慮した独自形状と3重構造によって安定した温度維持、シリアル番号入り結束バンドにより輸送時の不正アクセスや盗難の防止を実現させ、専用容器は使用後は特殊な消毒と洗浄作業によって再利用する。

また輸送状況においては、データロガー活用により、位置情報、温度、湿度、傾き、衝撃などをリアルタイムでモニタリングでき、ドライシッパー内に固定されたGPS機能付きのデータロガーにより5分ごとに信頼性の高い各種データを取得し、1時間ごとに専用インターフェース経由でクラウドにアップロードする。同サービスは世界50カ国・地域で使用可能で、世界の航空会社120社以上に積載可能だ。

NXグループは2022年5月から、日本国内の医薬品産業向けにマイナス20度からマイナス85度のロジスティクスサービスを提供し、6月からは冷凍（マイナス20～0度)、冷蔵（2～8度)、定温（15～25度)の3つの温度帯に対応する温度管理容器を利用した国際航空輸送サービスを提供している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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