調査・データゼポが15日に発表した3月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績よると、アジア主要10か国・地域発のTEUは、前年同月比26.2%減少の93.2万TEUとなった。昨年3月が米国西岸混雑の影響で32.8%の大幅増だったため、減少幅が目立つが、1-3月累計では、4.8%増の338万TEUだった。
一方、米国向けコンテナ世界合計は、アジア発の減少に対して欧州と南米発の増加で17.9%減の149.6万TEUとなり、1-3月累計では5.1%増の490万TEUとなった。
アジア発では1位の中国発が前年同月に比べ30.5%の大幅なマイナスだったが、1-3月累計の前年比では4.6%のプラスだった。2位の韓国は15.1%のマイナスだったものの、1-3月では11.1%プラス。3位の台湾は23.1%マイナスだが、1-3月累計では10.9%のプラスとなった。
4位のシンガポールは31.1%マイナス、1-3月でも5.8%のマイナス。5位の日本は12%減少したが、1-3月では2.2%と増加した。6位の香港は大幅に減少となる45.3%減で、1-3月でも11.6%減少となった。7位のインドは14.9%と大きく増え、1-3月も8.4%増加となった。8位のベトナムは5.7%マイナスだったものの、1-3月では46.2%の大幅プラスだった。
9位のタイは3.1%減少したが、1-3月では26.8%の増加、10位のマレーシアは6.3%マイナス、1-3月でも22.6%マイナスとなった。
主要品目別では、1位の家具類が(33.1%減)、2位機械類(18.2%減)、3位電子電機(19.2%減)、4位自動車関連(16.4%減)、5位プラステック(19.1%減)、6位ゴム製品(8%減)7位鉄鋼製品(27.2%減)、8位アパレル(31.8%減)、9位玩具・運動具(35.9%減)、10位履物(45.8%減)と全品目マイナスだった。
一方、 1-3月累計では1位の家具類が(5.8%増)、2位機械類(5%増)、3位電子電機(12.5%増)、4位自動車関連(3.4%増)、5位プラステック(9.4%増)、6位ゴム製品(12.9%増)7位鉄鋼製品(0.5%増)、8位アパレル(4.1%増)、9位玩具・運動具(4.4%増)と10位の履物(2.5%減)を除き増加となった。
ゼポは、「米国主要港のTEUシェアの変化を1-3月累計でみると、アジア10か国・地域発、日本発直航分それぞれの場合の前年比から西岸揚げが増加し、東岸・ガルフ揚げは減少を示しており、西岸の回復が確認された」としている。