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鈴与、グリーン物流表彰最高位の国交大臣賞を受賞

2023年12月19日 (火)

認証・表彰鈴与(静岡市清水区)は19日、アサヒグループのアサヒロジ(東京都墨田区)、大王製紙グループのダイオーロジスティクス(愛媛県四国中央市)、PALTAC、住友精化、ライオン、ユニリーバ・ジャパン(東京都目黒区)、日本ノボパン工業(堺市堺区)、流通経済研究所(東京都千代田区)の8社とともに、2023年度のグリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰で、最高位となる国土交通大臣表彰を共同受賞したと発表した。

▲グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰(出所:鈴代)

異業種間での中継輸送や、物流の生産性向上を意図した製品設計を示すデザイン・フォー・ロジスティクス(DFL)の推進、DX(デジタルトランスフォーメーション)による持続可能な物流体制の構築、環境に配慮した取り組みが評価された。

取り組みでは発荷主、着荷主、物流事業者、研究機関が連携し、中継拠点を起点とした内回り型の中継輸送と、マッチングシステムを活用した往復運行を実施。DFL、DXを活用することで実車率、積載率を低下させることなく、コンプライアンスに即した運行の下、車両使用台数を削減し、全体のCO2排出は38.5%に当たる年間199.8トンの削減につなげた。鈴与は3例の取り組みに関わった。

1つ目のケースでは住友精化、ライオン、日本ノボパン工業と協力し、パレットに対応した包装設計の見直し、14メートルシャシーを運ぶ大型トレーラーを活用した輸送への切り替えを行い、ばら積みからパレット積みへの移行に伴う積載率の低下を抑制した。住友精化、日本ノボパン工業による出荷ロット調整により、トレーラーを活用した異業種間での共同運行が可能となった。パレット化、さらにそれをモジュール化することにより、積み下ろし時間がトラック1台当たり75分削減されたほか、実車率は12.7%向上し91%に、車両台数は年間で43.3%に相当する330台削減した。

2つ目は、アサヒロジとダイオーロジスティクス、流通経済研究所とともに、SIPスマート物流サービス事業で整備された荷主マッチング分析システムを活用し、荷主2社間の効率的な往復運行を実現したもの。3拠点を経由した長距離帯の中継輸送を行った。流通経済研究所がシステムの整備やマッチング成果の実証を行い、アサヒロジとダイオーロジスティクスは出荷ロットの調整や中継輸送を担った。実車率は13.4%向上し96.4%に、年間の車両台数を25.5%削減した。

3つ目は、PALTACとユニリーバ・ジャパンとともに取り組んだ輸送工程の見直しによる車両台数の削減。着荷主が車両ごとに最適な積載を考慮した発注調整を行うことで、デポ倉庫を経由しない直送化を実現。さらにトレーラー輸送に切り替えたことで、輸送に必要な車両台数の削減、CO2排出削減に寄与した。実車率は17.4%向上し、年間車両台数を50%削減した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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