鈴与、モーダルシフト・中継輸送などで環境特別賞

認証・表彰鈴与は25日、子会社の鈴与カーゴネットとともに、日本物流団体連合会主催の第24回物流環境大賞表彰において、2つの取り組みで同賞「特別賞」を受賞したと発表した。

具体的な取り組みの一つは、ユニリーバ・ジャパン、ライオン、PALTAC（パルタック）の3者協力による、低床型のトレーラーを利用した中継輸送。従来は3社がそれぞれ貸し切り運行を行っており、帰り便において空送車両が発生する課題があったが、関東・関西間の配送を集約して共同輸送を実施することで実車率を78.3％から98.3％に改善した。

また、顧客単位における貨物の集約を図り、一回の輸送で多くの貨物を運べる低床トレーラーを導入し、一運行あたりの積載量と積載効率を向上させ、3社で輸送車両台数を36台削減。これによりCO2排出量を41.5トン、改善前と比較して29.2％削減させたことが評価された。

もう一つの取り組みは、トレーラーを活用したフェリー輸送によるモーダルシフト・中継輸送の導入。昭和産業の茨城県から兵庫県への食用油の輸送の一部について、大型車での陸送輸送からトレーラーを活用したRORO船による千葉港・堺泉北港間の海上輸送にモーダルシフトし、C02排出量を改善前と比較して24.3トン、30.9％削減した。

（出所：鈴与）

フェリー輸送と中継輸送を併用することで、一方の手段が手配できない状況でも、他方の手段での手配を可能にし、輸送の安定供給を実現したことも評価された。

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LOGISTICS TODAY編集部
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