DJI、初の物流向けドローン発売

サービス・商品ドローンメーカーのDJI（中国）は10日、配送用ドローン「DJI FlyCart 30」をグローバル市場で販売開始すると発表した。同ドローンは、大容量の積載や長距離輸送、インテリジェント機能に対応しており、山岳エリアや海上での輸送や救急救助活動における輸送などに活用できる。

DJIは映像撮影などの分野で民間用ドローンの世界トップシェアを誇るが、搬送用の機種は初のリリースとなる。

▲配送用ドローン「DJI FlyCart 30」（出所：DJI JAPAN）

同ドローンは、8枚のカーボンファイバー製プロペラを4軸に同軸配置したマルチローター構成を採用しており、最大飛行速度は毎秒20m、デュアルバッテリー使用中の最大積載量30kgで最大航続距離16km、シングルバッテリー運用時は最大積載量40kgで最大8kmの航続距離が可能。独自の映像伝送システムによりドローンと送信機の安定した接続を最大20kmまで可能にし、デュアル操作モードでは異なる場所にいる2人のパイロット間で制御権限を相互に移譲できる。

保護等級IP55を誇り、マイナス20度～プラス45度の環境温度範囲でも動作でき、最大毎秒12mの風圧環境下でも飛行できる。プロペラは最大飛行高度6000mに対応でき、30kgのペイロード積載時でも高度3000mまで飛行可能。低温環境下でも、自己発熱機能対応のバッテリーによって最適性能を維持できる。

安全機能においては、離陸前の環境条件をもとに飛行ルートが利用可能かを判断し、音と光による警告などによって安全性を確保。飛行中は前方・後方のアクティブフェーズドアレイレーダーとデュアルビジョンシステムによって多方向で障害物を検知する。緊急時は、機体に内蔵されたパラシュートが低高度で開くため機体の安定着陸が可能だ。

国内では正規販売代理店のセキド（東京都港区）が、同日から取り扱いを開始する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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