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スカイシーカー、ドローン活用し孤立病院へ物資輸送

2018年12月10日 (月)
空白

調査・データDJI製の産業用ドローンの販売・レンタル事業を手がけるスカイシーカー(東京都千代田区)は10日、10月22日に岩手県宮古市の県立宮古病院で行われた「第6回日本災害医療ロジティクス研修」に協力し、災害発生のため孤立した病院へ物資を輸送する飛行実験を行ったと発表した。

岩手県ドローン協会とその加盟企業であるドローンショップ仙台、佐藤興産、スカイシーカーが、ドローンの活用の場を広げるために実施した。

災害時に病院が孤立したと想定し、最大積載量6キロの「物資搬送用ドローンQS8」による、衛星電話の輸送実験を行った。先に中型ドローンを飛行させて周辺の安全確認を行い、その撮影データを参考にQS8の自動飛行ルートを作成、国道や建物から30メートル以上の安全距離を確保するため、病院横の森林上空を飛行させた。

次に、作成した自動飛行ルートを元に、衛星電話を積載したQS8が往復1.5キロの距離を自動で飛行し、目的地(宮古病院)屋上で待つ職員へと無事衛星電話を届けることに成功した。

また、今回の実験では災害時施設状況伝達横断幕「SOSシート」を活用し、その有効性についても確認した。

QS8は最大6キロの物資を積載することができる、物資搬送に特化した機体。高性能な防塵・防滴性能や拡張性の高いカメラマウントを備え、さまざまなカメラが搭載できることから災害現場の正確な状況確認も可能で、大規模災害現場向けの機体となっている。