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ニトリG、富士通製配車システムの本格運用開始

2024年1月23日 (火)

荷主ニトリホールディングスと関連物流会社のホームロジスティクス(東京都北区)、富士通の3社は23日、ホームロジスティクスが運営する全国80か所の配送センターで、富士通の量子インスパイアード技術「デジタルアニーラ」を駆使した配車システムの本格運用を開始したと発表した。

デジタルアニーラは、従来のコンピューターでは解決が難しい組み合わせ最適化問題の解決に特化したコンピューティング技術。これを応用した新配車システムにより、トラック積載量、ドライバーの作業時間、走行距離などを考慮した最適なルートを高速で算出することが可能となった。

ニトリグループは富士通のシステムによるサプライチェーンDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、在宅需要やEC(電子商取引)利用者の増加が続くなか、ラストワンマイルにおける配送ルートの作成や作業時間の短縮、属人化の解消、取り扱い荷物の増加への対応を図る。

運送の現場もDX化を

配車やモーダルシフトを組み合わせ輸送経路、積みつけなど、DX導入による最適化は以前から業界に導入されつつあったが、2024年になってその勢いはますます加速している。これまではマンパワーでなんとかなっていた領域でも、これからはそれを担う労働者が減る一方なのだから、10年、20年と事業継続をしていくためには早めに省人化、効率化を進めていくべきであろう。こうした大がかりな効率化は資本投下を行える大規模な事業者が行っていくものという印象を持つ人も少なくないが、現場を人力で支えてきていた中小こそ取り組むべき課題ともいえる。10年後も事業を継続していくつもりなら、24年4月1日を迎える前にDX化への舵を切るべきだろう。

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LOGISTICS TODAY編集部
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