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成田空港、23年貿易は輸出入とも3年ぶり減少

2024年1月26日 (金)

調査・データ東京税関は24日、成田空港の2023年貿易概況(速報)をまとめた。輸出額は前年比5%減の15兆496億円、輸入額は同7%減の18兆7360億円で、差し引き3兆6865億円の輸入超過だった。輸出入ともに3年ぶりの減少。

輸出では主要品目の「半導体等製造装置」の大幅減や、ASEAN(東南アジア諸国連合)への輸出が3年ぶりに落ち込んだことが響いた。

半導体等製造装置は主にアメリカ向けで減少し、26.6%減の1兆916億円。主要品目ではそのほか、「科学光学機器」が台湾向けなどの低調で9.6%減の8048億円、「IC」が中国向けなどの低調で2.1%減の6407億円。一方で、内燃機関はアメリカ向けで特に好調で、28.2%増の2297億円だった。

地域別ではASEAN向けが13.3%減の2兆1659億円と低調だったほか、アメリカ向けも10.3%と大幅減で2兆3913億円、EC(ヨーロッパ共同体)向けも2.2%減の1兆4836億円だった。中国向けは3.6%増の4兆8630億円。

輸入では、主要品目の「医薬品」が19.7%減の2兆8961億円と低調で、主にベルギーとの取り引きが減少した。そのほかでは、「白金族の金属」が南アフリカを中心に減少し38.5%減の7747億円、「電算機類」は中国で特に落ち込み、25%減の1兆321億円。好調だったのは「原動機」で、米国からを中心に32.4%増の6254億円だった。

地域別では、中国が電算機類の低調が響き9.4%減の4兆1248億円、アメリカとEUはともに医薬品が減少し、アメリカは5.3%減の3兆3916億円、EUは7.2%減の3兆8122億円だった。ASEANは半導体等製造装置などの減少で4.5%減の2兆1972億円。

▲主要輸出入品目の動向(クリックで拡大、出所:東京税関)

成田空港の輸出総額は過去2年、主要港ではトップだったが、23年は名古屋港をやや下回った。輸入では依然として成田空港がトップ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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