三井物産、系列5社合併で食品ほか流通の中核に

M&A三井物産は15日、子会社の三井物産流通ホールディングスおよび、その傘下で小売・外食事業者向け食品・日用品雑貨の中間流通機能を担う事業会社4社（三井食品、ベンダーサービス、リテールシステムサービス、物産ロジスティクスソリューションズ）を4月1日に合併することを発表した。新会社である「三井物産流通グループ」（MRG、東京都港区）は三井物産の流通戦略の中核を担う企業として、食品・日用品物流の高度化を推進する。

国際情勢変動や円安影響による原料・エネルギー価格の高止まりに加え、人手不足に伴うインフレ圧力の増大などを背景に、食品卸業界ではサプライチェーンの全体最適化が求められている。MRGは統合シナジーにより、物流総合力を強化し、在庫の最適化を図ることで、消費者のニーズに応える品揃え・品質・価格で商品やサービスを提供することを追求する。統合のスケールメリットを生かすことで、配送効率の向上、環境負荷の軽減を図り、AIを活用した需要予測機能の精度を高めることでフードロス削減も実現するなど、社会課題解決にも取り組む。

三井物産はMRGの発足により、5社の知見を結集し、物流最適化による安定供給やDXを活かした調達機能の先鋭化・商品開発機能の高度化に取り組み、人々のより豊かで輝く暮らしの実現を目指すとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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