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青森県とヤマト運輸、保冷一貫航空輸送強化で連携

2024年3月21日 (木)

▲(左から)ヤマト運輸の長尾裕社長、青森県の宮下宗一郎知事(出所:ヤマト運輸)

国内青森県とヤマト運輸は21日、高品質な青森県産農水産品などの国内外への物流と商流の拡大に向けて、青森県総合流通プラットフォーム「A!Premium」(エープレミアム)のサービスをさらに拡充していくため、「新青森県総合流通プラットフォーム構築に係る連携協定」を締結したことを発表した。

青森県とヤマト運輸の連携によるエープレミアムは、2015年4月からサービス提供を開始、航空機を活用したスピード輸送と保冷一貫輸送により、本州最北端に位置する地理的に不利な条件を克服し、青森県産農水産品などの国内外への物流、商流の拡大を推進して着実に実績を伸ばし、23年度は過去最多実績を大きく上回る見込み。今回、高鮮度・スピード輸送の拡充、顧客の多様なニーズを後押しする最適な輸送方法の提供など、物流環境の転換期に対応したエープレミアムの進化・発展に両者が共同で取り組むため、新たな連携協定を締結した。

▲専用保冷資材

新たな連携協定で進化・発展するエープレミアムでは、小型航空機のスペースを有効活用するとともに専用保冷資材を開発。現在利用されていない小型航空機のスペースを活用し、まずは青森-伊丹便を活用した、高鮮度で迅速な航空輸送スキームを構築する。今後、航空機活用での保冷一貫輸送を兼ね備えたサービス提供に向けた荷物の状態やクール品質の検証などトライアル輸送を重ね、25年4月の実用化を目指す。

また、利用者の多様なニーズへの対応でも、航空輸送を軸としながら、トラック輸送や海上輸送などあらゆる輸送手段を組み合わせた最適な輸送方法を提供するサービスへの進化・発展を目指し、輸送品目や届け先に応じた輸送手段の最適化を行う。

さらに、青森空港から海外へのダイレクト輸送の拡大に向けて、青森空港における通関体制の確立や、羽田空港・成田空港を経由したスピーディーかつ安定的な海外輸送スキームを構築し、海外での物流、商流の拡大に生かすとしており、トラックの輸送力低下や国内外の情勢変化に対応した輸送力の確保を目指す。

▲青森‐伊丹便を活用した航空輸送スキーム(クリックで拡大)

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LOGISTICS TODAY編集部
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