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鮮魚通販の弁慶丸、自社配送で24年問題解決策

2024年4月2日 (火)

ロジスティクス「鮮魚通販・弁慶丸とれたて直送便」を運営する弁慶丸(鳥取市)は3月29日、2024年の物流問題に関する緊急調査の結果を公表した。

それによると、同社の鮮魚通販利用者への調査では、57%の利用者が不安を感じていることが明らかになった。特に鮮魚の購入においては「鮮度」を重視することから、配送遅延への不安が大きいとしている。同社も主な利用者が関東に集中するため、鳥取県発の荷物が関東地方への翌日配送が困難になるという問題は、鮮度を重視する弁慶丸にとって事業存続の危機ともなった。

▲弁慶丸の24年問題に対する漁師直送施策(クリックで拡大、出所:弁慶丸)

この問題への対応策として、同社は自社配送ルートの確保と体制整備を23年夏から進め、配送業者からの配送日数変更に対応。兵庫県の配送業者まで自社で配送する仕組みを作り、配送車両の導入、ドライバーも新規雇用するなど体制を整えて、県外自社配送を23年6月から運用開始した。具体的には、兵庫県への片道40分、往復80分の配送を同社が行うことで、遠距離ドライバーの負担を軽減しながら、これまで通りの翌日配送を維持することに成功している。

この新しい配送方法は、配送時間の短縮や新たな配送エリアの拡大などの成果を上げた。弁慶丸はこの体制を維持しつつ、配送会社との交渉を続け、物流問題への対応を進めるとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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