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キリンビール、名古屋工場で自動倉庫を増強

2024年4月18日 (木)

ロジスティクスキリンビールは18日、6月から名古屋工場において新自動ラックの導入およびレイヤー自動ピッキング装置の設置を開始すると発表した。また、4月からは酒類保管スペースの拡張も行っており、これらの取り組みには総額10億円が投資される。

物流業界は、24年4月の働き方改革関連法施行により、トラックドライバーの勤務時間が制限され、労働環境の改善が求められている。このため、キリンビールは物流の効率化と自動化を進め、ドライバーの待機時間の短縮を目指す。

新自動ラックは、自動で荷物の入出庫を行うシステムで、荷物の入出庫能力の増強により、従来比2倍の速度で荷物を処理し、荷待ち時間をトラック1台当たり14分削減する見込みである。また、倉庫の収容能力も3.3倍に向上し、保管効率も改善される。

 

▲新自動ラック(左)とレイヤー自動ピッキング装置(右、出所:キリンビール)

レイヤー自動ピッキング装置は、階層単位での自動ピッキングを可能にし、人手を半分に削減することが可能となる。これにより、トラック1台当たり5分の荷待ち時間の削減が期待される。また、この装置はキリンビールの工場で初めての導入である。

また、酒類保管スペースの拡張により、従来の場外倉庫を使用していた空間が酒類倉庫として再整備される。これにより25年4月からは、場内に入構するトラックの削減や、荷待ち時間の抑制が見込まれ、荷待ち時間を1台当たり4分削減することが可能になる。

キリンビールのこの一連の自動化取り組みは、将来的なドライバー不足と物流業務従事者の減少を見据え、効率的な物流体制の構築を図るものである。これにより、物流コストの削減とトラック台数の最適化が進められるとともに、荷主としての責任を果たし、顧客への商品提供を円滑に行うことを目標とする。

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LOGISTICS TODAY編集部
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