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欧州委、UPSによるTNT買収提案を棄却

2013年1月31日 (木)

話題欧州委員会は30日(現地時間)、UPSによるTNTエクスプレスへの買収提案を承認しないと発表した。買収を認めることで大手企業数が減少し、運賃・料金の上昇を引き起こす懸念があると結論付けた。

UPSはTNTを買収することで、コスト削減ができると主張していたが、欧州委は、両社が合併すれば「消費者の選択肢を狭め、欧州域内の15か国で競争原理が働かなくなるおそれがあり、価格上昇につながる懸念がある」と判断した。

欧州委による調査中、UPSは15か国でTNTの子会社を売却し、その買い手が5年間にわたって欧州の航空ネットワークにアクセスできるようにすることを申し出たが、欧州委は「競争上の懸念に対処するには不十分」と回答した。

なお、UPSは欧州委がこの買収計画を阻止する可能性が高いとして、今月半ばに提案の取り下げを表明していた。