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NLJなど、衛星を使ったCO2排出量算出実験

2024年4月22日 (月)

調査・データLocationMind(ロケーション・マインド、LM、東京都千代田区)とNEXT Logistics Japan(ネクスト・ロジスティクス・ジャパン、NLJ、東京都新宿区)は22日、内閣府主催の「2023年度みちびきを利用した実証事業」の一環として、日本の衛星測位システム「みちびき」の高精度位置情報と信号認証技術を用いたCO2排出量モニタリング支援ソリューションの実証実験を、1月に開始したと発表した。

物流におけるCO2排出量把握の精緻化を目指し、荷主企業と物流事業者双方に利益をもたらすソリューションの構築を目指す。

(出所:LocationMind)

実証実験では、NLJのトラックに「みちびき」のセンチメーター級測位補強サービス(CLAS)、GNSS測位信号の真正性を検証できる信号認証サービスに対応した受信機を搭載し、実際の商用走行ルートで位置情報データを収集する。これにより、従来のCO2排出量計算方法と比べて高精度・高信頼性の位置情報を用いた精緻な計算が可能になり、CO2排出量の削減だけでなく配送効率の向上も図れることが期待される。

LMは位置情報と位置認証による社会基盤の効率化や信頼性向上を目指しており、SDGs目標についても位置情報を活用した収集データの分析・精緻化支援を国内外で活動している。一方、NLJは持続可能な物流の仕組み作りを推進しており、将来的には量子コンピューターを活用した物流最適化システム「NeLOSS」(ネロス)をオープン化し、位置情報を含めたさまざまなデータと連携させ、配送経路の最適化やCO2削減量の可視化などの新しい機能を加えていく予定である。

また、カーボンクレジット取引の普及に伴い、発生する可能性のある誤報告や意図的な情報操作によるCO2排出量の不正リスクに対処するため、NLJは改ざん不可能な位置情報を活用し、精緻で信頼性の高いCO2排出量データを提供することも検討している。

この共同実証実験を通じて、運送物流事業者のより効率的なCO2削減の目標値設定や行動計画の実践につなげていく計画である。

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LOGISTICS TODAY編集部
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