
▲NLJのダブル連結トラック(出所:LocationMind)
環境・CSR位置情報分析サービスを提供するLocationMind(LM、東京都千代田区)は30日、内閣府主催「2023年度 みちびきを利用した実証事業」において、NEXT Logistics Japan(NLJ、本社:東京都新宿)と共同して、日本版GPSとも呼ばれる衛星測位システム「みちびき」の高精度位置情報と信号認証技術を利用した、CO2排出量モニタリング支援ソリューションの実証実験を開始すると発表した。
今回、実証実験を行うCO2モニタリング支援ソリューションは、従来のCO2排出量計算方法と比べ、高精度・高信頼性の位置情報を用いることで、より精緻な計算が可能になり、CO2排出量の削減に役立つ。将来的には、トラックの走行ログと物流事業者の配送情報を組み合わせることで、配送ごとや荷主企業ごとのCO2排出量の算出も可能になるため、CO2削減だけではなく配送効率の向上など、運送物流事業者と荷主企業の双方への付加価値を提供することが期待できる。
LMは、位置情報と位置認証による社会基盤の効率化ならびに信頼性向上を目指しており、SDGs目標についても位置情報を利活用した収集データの分析・精緻化支援を中心に国内外で活動を展開している。
また、NLJは、持続可能な物流の仕組み・枠組み作りを推進しており、ダブル連結トラックや、物流の最適化計算を行うソリューションシステム『NeLOSS(ネロス)』を自社の物流業務に活用するなど実証を進める。将来的な『NeLOSS』のオープン化を目指し、位置情報含め多様なデータと連携させることで、マルチモーダル輸送を含めた「配送経路の最適化」や「CO2削減量の可視化」の新しい機能を加えていく予定。
今後、カーボンクレジット取引の普及にともない、発生する可能性のある誤報告や意図的な情報操作によるCO2排出量の不正リスクに対処するため、NLJは改ざん不可能な位置情報を活用し、精緻で信頼性の高いCO2排出量データを迅速に提供する機能でも検証を続ける。
LMとNLJでは、この共同実証実験を通して、運送物流事業者のより効率的なCO2削減の目標値設定や行動計画の実践につなげていきたいとしている。
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