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豊田通商、カザフスタンで部品輸送を担当

2013年2月13日 (水)

荷主豊田通商は12日、今月中をメドにトヨタ自動車、サリアルカ・アフトプロム社(SAP)、カザフスタントヨタ社と4社間で、カザフスタンでのCKD(コンプリート・ノックダウン)生産を行う基本契約を締結する、と発表した。

CKD生産は、すべての部品を輸送して現地で組み立てる生産方式で、トヨタがカザフスタンのコスタナイ市にあるSAPで、2014年春頃からフォーチュナーのCKD生産を開始することから、豊田通商が部品輸送を担当することとなったもの。

カザフスタンでは、経済発展に伴って自動車販売台数が増加しており、今後も市場の成長が見込まれている。豊田通商はこれまで、同国でトヨタ車の販売、フォークリフトの輸出・販売実績があり、ほかにも多様な事業を検討している。

1998年10月にトヨタ車の販売店としてトヨタツウショウカザフスタンオートを設立し、07年4月にアルマトイ市に駐在員事務所を開設。10月9月には、産業・新技術省傘下の政府系投資会社と産業発展・投資案件実現に関して包括的な協力を約する覚書を締結した。

さらに、昨年5月には、カザフスタン鉄道(KTZ)と、同社のアジアと中央アジアを結ぶ物流網の活用を目的とした相互協力の覚書を、日本企業として初めて締結している。

今回の部品輸送では、海上と鉄道の複合一貫輸送を利用し、日本やタイからの効率的な部品物流事業を構築する。