ロジスティクスA.P.モラー・マースク(デンマーク)は12日、紅海の状況に伴う物流の課題について発表した。
同社は紅海の現状を鑑みて喜望峰を経由する航路に変更し、航行距離が6500キロほど延びた結果、燃料費が40%増加した。この変更により、2024年第2四半期には世界的なコンテナ輸送能力が15〜20%減少したとしている。また、主要港での遅延や混雑も発生しており、顧客への影響が深刻化。同社は、追加のコンテナを導入し、航行速度を上げるなどの対策を実施しているという。
現在、同社は12万5000個の追加コンテナを導入し、航行速度を上げるなどの対処を行うほか、海運以外の輸送手段も講じている。同社のシー・エア・ソリューションは、海上輸送と航空輸送を組み合わせることで、コストを抑えつつも輸送時間を短縮するサービス。また、陸上輸送の新しいルートも導入しており、中国からトルコ、ジョージア、アゼルバイジャンへの週次の列車サービスを提供している。
同社では、24年後半に向けて、紅海の状況は引き続き混乱を引き起こすと予想している。
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