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国交省、行政処分情報で290社分の表示に誤り

2013年3月13日 (水)

話題国土交通省自動車交通局がウェブサイトで公表している、自動車運送事業者に対する行政処分情報(ネガティブ情報)で、実際の違反点数とは異なる点数が掲載されていたことが分かった。誤って点数が表示されていたのは、1月分として社名公表となった325事業者のうち、290事業者。

ここ数年、行政処分基準が強化されている中、比較的軽微な「文書警告」処分であったにもかかわらず、事業停止処分や事業許可の取消処分に該当する点数が誤って付されていた事業者もあり、事業に影響を及ぼしかねない事態となっていた。

今回、違反点数の誤表示が発生したのは、国交省が開設しているウェブサイト「自動車総合安全情報」の行政処分情報を検索できるコンテンツで、ことし1月分の処分情報で実際の違反点数とは異なる点数が表示されていた。

累積81点以上は事業許可の取消処分に該当するが、ある事業者は実際の違反点数が0点であったにもかかわらず、同サイトで86点と表示されていた。

このサイトに誤った情報が掲載されたのは今月1日で、同省では省内外からの指摘で誤りに気づき、5日なってサイトの運用を緊急的に閲覧停止とし、原因の究明に当たっていた。

調査の結果、掲載データを生成する際にミスが生じたことが判明。同省はデータ生成とチェック作業を外部の事業者に委託しており、外注先の作業が手入力を中心としたものであったほか、省内でチェックが行われていなかったこともあり、ミスの見逃しにつながったとみられる。データ修正後、12日に閲覧を再開した。

事態の発覚を受け、安全政策課では「このような事態になったことは誠に遺憾であり、違反点数の表示誤りがあった事業者には多大な迷惑をおかけしたほか、同サイト利用者にも不便をおかけした。今後は再発防止に厳正を期す」などと記した文書を同サイト内に掲載。

また、外注先の事業者に対して今後は極力手作業での入力を避け、システム化するように指示するとともに、省内でもチェックする方向で検討する。

■「自動車総合安全情報」に掲載された文書の詳細は、下記URLを参照。
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/subcontents/data/announce.pdf

■正誤表
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03punishment/data/seigo.pdf