財務・人事自動車関連の工作機械製造などを手がけるヤマザキは19日、経営環境の変化に伴い、2023年11月10日に公表した中期経営計画(2024年3月期-2026年3月期)を修正し、新たに中期経営計画(2025年3月期-2027年3月期)を策定したと発表した。
同社は、中期経営計画の達成に向けて取り組んできたが、経営環境が予想以上に厳しく、2024年3月期は売上高が24億9600万円、営業利益が△9700万円、経常利益が△8600万円となり、目標を大幅に未達成となった。この状況を踏まえ、数値目標を精査し、新たな中期経営計画を策定した。
新しい計画の数値目標は以下の通りである。2025年3月期の売上高は30億円、営業利益は5000万円、経常利益は3000万円、2026年3月期の売り上げ高は32億円、営業利益は7000万円、経常利益は5000万円、2027年3月期の売上高は34億円、営業利益は1億円、経常利益は8000万円とした。
事業別重点施策として、工作機械事業では、省力省人化設備の開発・販売や環境対策設備の拡充、アフターマーケットへの積極展開、「MMSのヤマザキ」復活の取り組み、人件費や原材料価格の高騰に伴う価格是正強化を進める。輸送用機器事業では、販路拡大や商品拡充、人件費や原材料・エネルギーコストの高騰への対応を強化する。また、工作機械事業と輸送用機器事業の双方で、経費削減や生産体制の見直し、新たな事業展開を図る。
新たな事業展開としては、半導体製造装置の製造販売や環境ソリューションビジネスの展開を計画している。半導体製造装置は2024年5月から本社サイトで生産を開始し、環境ソリューションビジネスでは富士工場を開設し、水処理プラント設備を受注製造中である。海外市場では、アジア市場への積極展開を図り、ベトナム現地法人を起点に新規部品の受注を目指す。
以上の取り組みにより、ヤマザキは新たな中期経営計画の目標達成を目指していく。
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