フードウーバーイーツで働く配達員らでつくる労働組合「ウーバーイーツユニオン」は2日、ウーバージャパンとウーバーイーツジャパンに対し、「報酬アルゴリズム」について具体的な説明を求める文書を送付したと発表した。
配達員に対し、ウーバーイーツ側が支払う報酬は、配達に費やす予定の時間と距離、配達先の数、注文数のほか、同じ時間帯で稼働している配達の数などによって決まるとされ、これを報酬アルゴリズムと呼んでいる。
同ユニオンによると、今年7月20日以降、報酬の単価が下がり、深夜の配達が長距離・低単価という案件が中心となったため、報酬が最低賃金以下となり仕事として成立しないという声が配達員の間から上がっており、「事前説明なしに報酬アルゴリズムが変更されたのではないか」との疑念も指摘されている。
現在の報酬アルゴリズムでは、最低報酬が320円となっている一方、1件3000円という極端な高額案件もあり、大きな価格差がある。他の宅配便と比較しても価格差が非常に大きく、基準が不明瞭なうえ、実際に商品が複数あっても最低報酬の場合があるという。
こうした点について、同ユニオンは「報酬アルゴリズムの不明点について具体的な説明を求める」としており、さらに7月20日以降に報酬アルゴリズム自体の改定や注文者向けキャンペーンなどが行われ、配達員への報酬に影響が出ていないかどうかについても、確認を求めた。
回答期限は8月9日としている。
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