調査・データウーバーイーツで働く配達員らでつくる労働組合「ウーバーイーツユニオン」は19日、ウーバーイーツジャパン(東京都港区)の報酬アルゴリズムについて疑義があるとして公正取引委員会に調査を求めたと発表した。
ウーバーイーツの配達員に対する配送料は、配達に費やす予定の時間と距離、配達先の数、注文数のほか、同じ時間帯で稼働している配達の数などによって決まり、この仕組みは「報酬アルゴリズム」と呼ばれている。
ところが、同ユニオンによると報酬アルゴリズムが事前説明なしに変更され、低単価の案件が増えている可能性があるといい、今月2日、同ユニオンはウーバージャパンとウーバーイーツジャパンに説明を求める要求書を提出した。
現在の報酬アルゴリズムでは、最低報酬が320円となっている一方、1件3000円という極端な高額案件もあり、ほかの宅配便と比較しても価格差が非常に大きく、基準が不明瞭なうえ、実際に商品が複数あっても最低報酬の場合があるという。
しかし、会社側は要求書に対し、同ユニオンは労働組合法上の労働組合には該当せず、回答する立場にないとし、問い合わせがあれば、個別に回答するとの文書を返送した。
このため、同ユニオンは、会社側の姿勢は誠実さに欠けるとして、公正取引委員会に調査を求める文書を提出した。文書の中で、同ユニオンは、以前に比べて、どのくらい配達すればどのくらいの報酬になるのかの予測が難しくなり、収入が不安定になっていると配達員の窮状を訴え、報酬の不安定さが続くとサービスの存続にも悪影響がでるとしている。
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