フェデックス、中国-北米間のアクセスを拡大

ロジスティクスフェデラルエクスプレスは10日、中国で米国間輸送路線を2路線拡充し、中国-北米間のアクセスを拡大すると発表した。

1つは韓国・仁川空港を経由する中国・北京と米アラスカ州アンカレッジを結ぶ太平洋横断便で、2路線目は中国・深センとメンフィススーパーハブ（米テネシー州メンフィス）間の777型フレイターの導入。北京-アンカレッジ便は1日から月-土曜日の週6便就航し、華北地区と北米とのサービスを拡充する。また、これまでMD11型フレイターを使用していた深センからアンカレッジへの路線は777型フレイターを導入することで、メンフィスへの直行便を可能にした。深セン-メンフィス便は2日から火-金曜日の週4便就航する。

今回の2路線の新サービスは中国-北米間の需要の拡大に対応するもの。華北地区最大級の貨物輸送拠点である北京では、1-6月の対米貿易額が前年比20.4％増の88億9000米ドルとなっており、中国での輸出入額は69.9％増の1155億米ドルに達した。9月の深センの貿易額は29.7％増の336億米ドルだった。

フェデックスでは2010年からアジアでの777型フレイターの導入を進めており、1月就航の上海-メンフィス便、3月就航の香港-メンフィス便、6月就航のシンガポール-関西国際空港-メンフィス便と3路線が既に運航。深セン路線への導入により、アジアで4路線目の777型フレイターを就航する。