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日・中央アジア5か国が初首脳会合、SC強靭化確認

2025年12月23日 (火)

(出所:外務省)

行政・団体日本と中央アジア5か国が、中央アジアの安定と地域協力について話し合う「中央アジア+日本」対話(CA+JAD、カジャッド)の首脳会合が20日、東京都内のホテルで開かれた。日本と中央アジアとの対話の枠組みは、日本が参加して課題解決を促すため、2004年に発足したが、首脳が集まって会合を開くのは初めてとなる。

会合は高市早苗首相が議長を務め、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの各国大統領と閣僚らが参加した。

(出所:外務省)

高市首相は冒頭、「発足から21年経ち、東京で初めての首脳会合を開催できたことは喜ばしい。この間、中央アジア地域を取り巻く国際情勢は変化し、中央アジアの国際的な重要性がますます高まっている」と述べ、各国大統領からは「これまで中央アジア地域の地域統合、域内協力の促進に対して果たしてきた日本の役割を高く評価している」などの発言があった。

会合で、高市首相は「首脳会合を機に、中央アジア5か国の産業高度化・多角化を後押し、日本と中央アジアの互恵関係強化をする」として「CA+JAD東京イニシアティブ」の立ち上げを宣言した。

具体的には、グリーン・強靱化、コネクティビティ、人づくりの3つを重点協力分野としたうえで、日本側がエネルギー、インフラ整備、防災、気候変動対策、医療・保健などの分野で協力する。これには、重要鉱物のサプライチェーン強化も盛り込まれている。また、「日本・中央アジアAI(人工知能)協力パートナーシップ」を立ちあげるとした。

これに対し、各国首脳からは、日本の協力・支援に対する謝意が示され、最後には、「CA+JAD首脳会合共同宣言(東京宣言)」が採択された。宣言では、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するパートナーシップを確認したほか、武力による威嚇又や武力の行使の禁止、人間の尊厳の保護・強化など国連憲章の原則を堅持することを表明した。また、経済安保の観点から、強靱なサプライチェーンを強化することの重要性も確認した。

CA+JADの枠組みでは、これまでオンライン形式を含めて、外相会合を10回開催したほか、分野別専門家会合や公開シンポジウムなどを開催してきた。今後、各国持ち回りで首脳会合を開催することでも合意し、カザフスタンでの次回会合開催を決めた。時期については今後調整する。

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